カリスマ的支配

カリスマ的支配(charismatic-authority)は、社会学者のマックス・ヴェーバーが提唱した支配の三類型(ほかの2つは合法的支配、伝統的支配)の1つです。

ウエーバーによると、カリスマ的支配は、特別な聖性、英雄性、模範的な性格を持つ個人がリーダーとなって支配することです。

カリスマ的支配の概念の中心にあるのは「個人の資質」です。その個人が「普通の」人々よりも高く評価されていることが、他の人々がその支配を受け入れるきっかけとなります。

カリスマ的支配は、ウエーバーがあげたほかの2つの支配と異なり、その成功が外部の構造や規範に依存していないという点が特徴的です。このため、カリスマ的リーダーに依存した権力構造は、リーダーの死や離脱によって力を失う可能性があります。

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カリスマ的支配の例

イエス・キリストやムハンメドなどの宗教的な預言者、チンギス・ハーンやナポレオンなどの軍事的英雄などが考えられます。


権力と支配 (講談社学術文庫)

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