予期的社会化

予期的社会化(anticipatory socialization)とは、参加を希望する集団の価値基準を学び、内面化することです。これにより、集団への参加がしやすくなり、また集団に受け入れられた後の円滑な相互作用の役に立ちます

社会学者のロバート・K・マートンが提案しました。

マートンは1949年の米軍の研究から、将校の態度や行動を手本にしている下士官は、そうでない下士官よりも昇進する可能性が高いことを発見し、そこから予期的社会化の概念を生み出しました。

予期的社会化の例としては、ロースクールの学生が弁護士としての振る舞い方を学んだり、高齢者が退職の準備をしたり、モルモン教の少年が宣教師になる準備をしたりすることが挙げられます。


社会理論と社会構造

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