ガラスの天井

ガラスの天井とは、能力の高い女性が成果を出しているにもかかわらず、組織内で昇進ができないことです。これを昇進を妨げる「目に見えない天井」と比喩的に表現しています。

また、現在では女性に限定せず、マイノリティの昇進を妨げる壁としても用いられています。

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ガラスの天井の例

日本では女性の管理職の割合が係長11.1%、課長5.0%、部長3.1%(2009年厚生労働省調査)と先進国と比べて低く、ガラスの天井が女性の昇進を妨げていると考えられます。

ガラスの天井の英語

ガラスの天井の英語は「glass ceiling(グラス・シーリング)」です。

ガラスの天井の対策

先進国では、「企業文化を変える」という視点と、女性の「人的資源重視」が企業にもメリットであることを実証していく取り組みが注目されています。

ガラスの天井の男性版は?

「ガラスの天井」は主に女性を対象とした言葉ですが、男性を対象とした類似の言葉に「ガラスの地下室(Glass Cellar)」があります。

これは男性学を研究する社会学者のワレン・ファレルが、著書『男性権力の神話――《男性差別》の可視化と撤廃のための学問』で提示した概念です。

徴兵制度が男性にのみ強制されることや、命の危険にさらされやすい職種に男性が多いこと、野宿生活者の大多数が男性であること、自殺者の多くが男性であることなどを例示し、目に見えにくい形で存在する男性差別を指摘しました。

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