脱工業化社会

情報・知識・サービスなどの第三次産業の割合が多くなった社会のことです。

第三次産業は、外食産業や情報通信産業のことです。

アメリカの社会学者ダニエル・ベルが、1973年に発表した著書『脱工業社会の到来』で、初めて脱工業化社会とという言葉が使われました。ダニエル・ベルが指摘するポスト工業化社会の特徴は以下です。

  • モノの生産からサービスの生産へと移行し、直接モノを生産する企業がほとんどない
  • 商品の直接生産が他の場所に移されたことにより、ブルーカラーの肉体労働者が、エンジニア、医師、銀行員などの技術的・専門的な労働者に取って代わられる
  • 実用的な知識が理論的な知識に置き換えられる
  • 新しい技術の理論的、倫理的な意味合いに注目が集まり、環境事故や大規模な停電など、新しい技術を導入することによる負の側面を避けられるようになる
  • 新しい技術の理論的・倫理的意味合いを評価するために、新しい形態の情報技術、サイバネティクス、人工知能などの新しい科学分野が発展する
  • 脱工業化社会に欠かせない新技術を創造し、指導する人材を生み出す大学や技術系専門学校をより重視する


脱工業社会の到来 上―社会予測の一つの試み

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