「親密性の変容」の翻訳でわかりにくかった部分は以下です。
むしろ、セクシュアリティは、権力関係へのとりわけ稠密な転移点、つまり、権力を注入されることでセクシュアリティが生成するまさにそのエネルギーをとおして、社会的統制の焦点として利用できるものなのである。
p35「フーコーのセクシュアリティ論」
<原文>
Rather, it is ‘an especially dense transfer point for relations of power’, something which can be harnessed as a focus of social control through the very energy which, infused with power, it generates.
日本語・英語の意味です。
- 稠密(ちゅうみつ)=密集している、ぎっしり詰まっている
- transfer point=移動地点、乗り継ぎ地点
- dense=ぎっしり詰まった、隙間がない
- relations of power=権力関係、支配関係
- harness=利用する
- focus=焦点、中心
- the very 名詞 =まさにその名詞
- energy=[名]エネルギー、元気、活力、精力
- infused with=注入される、注ぎ込まれる、吹き込む
<修正してみた訳>
むしろ、セクシュアリティは「権力関係が特に多く集まる伝達地点」である。セクシュアリティは、まさに権力の吹き込まれたエネルギーを生み出す。そして、そのエネルギーによって、セクシュアリティは社会統制の中心的な役割を持つものとして利用できるのである。
Rather, it is ‘an especially dense transfer point for relations of power’, something which can be harnessed as a focus of social control through the very energy which, infused with power, it generates.
リンク
リンク
コメント