「主我と客我(’I’ and the ‘me’)」は、社会学者のジョージ・ハーバート・ミードが提案した用語です。
「客我(me)」は「自分の内面にある他人や社会の意見」で、「主我(I)」は「自分の内面にある他人や社会の意見に反応する自分」です。
ミードによれば、この「主我と客我」の両方によって自己は形成され、どちらか一方が欠けることはありません。
主我と客我の英語
「主我と客我」は英語で「‘I’ and the ‘me’」です。
「主我」は「I」、「客我」は「me」です。
客我(me)の特徴
他人や周りの環境から
客我(me)は、他人や社会との相互作用から学習されるもので、それによって自分が何者であるかが形作られます。
たとえば、自分が若いのか年をとっているのか、男か女かは他人や社会の反応を通して知ることになり、その結果、若い自分や男性・女性としての自分を発達させていきます。
社会のルールを守るよう訓練
また、客我(me)は主我(I)に対して社会のルールを守るよう訓練をします。これはフロイトの「検閲」の機能に近いものと考えられます。
主我(I)の特徴
創造的
「主我(I)」は、他人や社会に対して人が反応する部分で、創造的なものです。ミードはこの点において、人は他人や社会の意見を自動的に受け入れるわけではないことを指摘しています。
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