リスク社会

近代産業社会では、以前の時代には知られていなかった多くの新しいリスクが生まれました。たとえば、地球温暖化に関するリスクがその例の1つです。このような多くの新しいリスクを生み出す現代社会をリスク社会と言います。

社会学者ウルリッヒ・ベックと、アンソニー・ギデンズが提案した用語です。

ギデンズとベックによると、人間は常に自然災害などのリスクにさらされてきましたが、これらは通常、人間以外の力によって生み出されたものとして認識されてきました。 しかし現代社会では、近代化のプロセスで生み出される環境汚染や新しい病気、犯罪などの(人為的な行為の帰結による)リスクにさらされています。

ギデンズは、これら2つのタイプのリスクを「外的リスク(external risk)」と「作られたリスク(manufactured risk)」として定義しています。作られたリスクは、リスクを生み出す要因とそれを軽減する働きの両方で人間が大きくかかわっています。

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